潮騒が聞こえる

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趣味嗜好

 人によって趣味嗜好ってのはありますね。

 

 音楽に関しても人それぞれ好みは分かれますが、僕の場合はカウンターメロディがとても好きです。 主旋律より対旋律の方が気になってメロディや歌詞が頭に入ってこない。

 

 カウンターメロディ、オブリガートとも言います。 こちらの呼び方の方が個人的には馴染みがある(バイオリンの弦にオブリガートという商品名のものがある)わけですが、僕が知る中で最高にオブリガートが楽しめる曲というとやはりアレ。

 

2つのバイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043 / J.S.バッハ

 

 かの音楽の父、大バッハの作った有名な3つのバイオリン協奏曲(BWV1041〜1043)の3番目。 バイオリンのソロ2人に1st・2ndバイオリン、ビオラ、チェロ(チェロのトップにも一部ソロ譜面がある)そして場合によってコントラバス、という編成。

 

 全3楽章で、基本的にはバイオリンのソロ2本の掛け合いによって曲が進行していくんですが、一番くるのはやはり1楽章の冒頭の部分。 ソロの1stは動かずソロ2ndと1stバイオリン以外の伴奏がまず主題を奏で、その後ソロ1stと1stバイオリンが入ってきて主題を繰り返す。 もうこの部分だけでどれほどオブリガートが奏でられていることか。 それぞれのパートが誰かに対してオブリガートを鳴らしていて、更にその裏でまた誰かが誰かにオブリガートを重ねている。

 

 この冒頭の部分だけでも聞く度に脳汁がドバドバでる。 軽いトランス状態になれます。 素晴らしい。

 

 この曲、通称ドッペルコンチェルトと呼ばれていてクラシック弦楽器を触ったことがあれば一度は聞いたことがあるぐらいには有名です。 全3楽章どれも素晴らしい曲であり、基本が2本のバイオリンの掛け合いであることから旋律の絡み合いがとても複雑に作られていて面白い。 聞く度に新しい発見がある。

 

 ふとした時に無性に聞きたくなる。 そして1人でテンション上がってる。 まだまだこの世の中捨てたもんじゃないな!!